「バイアグラを飲みたいけど、食前に飲んだ方が良いの?食後の方が良い?」
「バイアグラの効果を高める飲み方ってある?」
以上のような疑問をお持ちではありませんか。
バイアグラは、飲み方次第で効果が高まったり弱まったりすることもあります。
他の医薬品や飲料・食べ物との相性もあるので、十分に注意しなければなりません。
一方で、バイアグラを正しく飲めれば、性生活はより充実することになるでしょう。
この記事では、バイアグラの飲み方を詳しく解説します。
バイアグラの効果をより高める飲み方を知りたい方、安全に飲みたい方はぜひじっくり読んでみてください。
バイアグラを飲む際の基本知識
バイアグラは、有効成分シルデナフィルを含んだ勃起の促進および維持を目的とした医薬品(ED治療薬)です。
こちらでは、バイアグラを飲む際に知っておきたい基礎的な知識について解説していきます。
バイアグラの基本情報は以下の通りです。
効果および効能 | 勃起の導入と維持の促進(勃起の補助) |
飲み方 | 水やぬるま湯で経口投与する(口から摂取) |
飲むタイミング | 性行為の30分から60分前 |
食事の影響 | 食事の影響を受け効果が減退する恐れあり |
アルコールの影響 | 飲酒量により効果が減少する恐れあり |
作用時間 | 3時間から6時間程度 |
容量 | 25mg、50mg |
飲む間隔 | 24時間(1日あたり1回) |
主な副作用 | 血管拡張、ほてり、目の充血、頭痛、動悸、息切れ、鼻水、鼻詰まりなど |
併用禁忌薬 | 硝酸剤、一酸化窒素(NO)供与剤など |
バイアグラの効果的な飲み方・ポイント
バイアグラを効果的に飲むためには、効果が発揮されるまでの時間、効果の持続時間、服用方法や服用間隔などを把握しておく、さまざまなことを知って実行する必要があります。
誤った飲み方をすると、効果が得られにくくなるどころか副作用の確率を高めるなど大きな問題が発生する恐れも出てきます。
特に重要になるのが、以下の4つのポイントです。
- 服用は1日1回
- 性行為の30分から60分前に服用する
- 服用前の大量の飲酒や食事は控える
- 併用禁忌薬を利用している場合は服用を避ける(医師に相談する)
バイアグラは血管(循環器)に対する作用もあります。高血圧、糖尿病、不整脈の治療中の人が服用して死亡した症例もあるので、正しく服用しましょう。
バイアグラを飲むタイミング
バイアグラは、性行為の30分から60分前に飲むことが推奨されています。
バイアグラの効果が現れるまでの時間は飲んでから30分から60分程度とされているため、そのため、性行為の直前に飲むと期待する思っているような効果が得られないケースも考えられます。ただし、体調によって効果が現れるまで時間が変動することもあるため、余裕を持っての服用が望ましいです。
なお、バイアグラの効果の持続時間は3時間から6時間程度とされています。性行為までに時間があるタイミングで飲んでしまうと、性行為の最中に効果が切れてしまう恐れがあります。
もあるので、したがって、効果が現れる時間だけではなく効果が切れる時間も意識して服用しましょう。
バイアグラを飲む場合の相性の良い飲み物・NGな飲み物
相性の良い飲み物 | 相性の悪い飲み物 |
常温の水ぬるま湯 | ジュースアルコール |
バイアグラを飲む際は、常温の水またはぬるま湯で飲むのが望ましいとされています。ジュースやアルコールで飲んでしまう方もいますが、効果が得られにくくなることもあるので注意してください。
また、冷たい水で服用する方もいますが胃腸を冷やしてしまい、バイアグラの有効成分が身体に吸収されにくくなる可能性もあります。したがって、胃腸に負担をかけにくい温度(常温またはぬるま湯)の水がおすすめです。
ジュースに関しては脂肪分の多いものもあり、こちらもバイアグラの有効成分の吸収を阻害する恐れがあるので注意しましょう。
アルコールには血管拡張作用があり、バイアグラにも同様に血管拡張作用があります。同時に服用することで血管が開きすぎ、血圧低下や頭痛などの副作用が出やすくなるので、服用時の飲料としては適していません。
バイアグラを飲む回数
バイアグラは1日あたり1回の服用を厳守してください。2日連続で飲む場合は、24時間以上の間隔を開けましょう。
バイアグラには25mgと50mgがありますが、いずれも1日1回の服用に限定されています。効果がなかったからといって1日に2回以上服用してしまうと、思わぬ副作用が出るなど身体に大きな影響を与える恐れがあります。
思っているほどの効果が得られなかった場合は、まずは正しく服用しているかチェックしてください。バイアグラを適切に服用しているのに効果を実感しにくい場合は、医師に相談するなどして、シアリスやレビトラといった他のED治療薬の利用を検討しましょう。
バイアグラを飲む際の注意点
バイアグラを服用する際にはいくつか注意点があり、誤った服用をしてしまうと副作用が出る確率が高まってしまいます。国内でもバイアグラによる死亡事故は起きており、状況によっては重大な結果を招くことも。
「医療機関より7月上旬にバイアグラ使用後に死亡した症例があった旨情報提供があった。本症例については、バイアグラとの因果関係は不明であるが、本剤は米国においては医師の診断、管理下で、患者への十分な説明が行われた後に使用される薬剤であり、安易な個人使用は安全性の観点から問題があることから、念のため広く注意を喚起するものである。
(経緯)
・60代の男性で、高血圧、糖尿病、不整脈の治療中でニトログリセリン貼付剤等を使用中。
・友人よりもらったバイアグラを1錠服用後性行為。
・家族が異常に気づき救急隊を要請(服用約2時間20分後)。救急隊到着時点ですでに心肺停止状態。直ちに医療機関に搬送し心肺蘇生術を試みるも死亡(死因は不明、服用約3時間半後)
引用:厚生労働省」
ここでは、バイアグラのよくある副作用と対処法、バイグラが服用できない人や組み合わせNGの薬についても解説していきます。
よくある副作用と対処法
バイアグラの主な副作用は以下の6つです。
- ほてり(紅潮)
- 鼻水
- 鼻詰まり
- 目の充血
- 頭痛
- 動悸
以上のような、血管拡張に伴う副作用が多く報告されています。バイアグラを使用すると、顔付近の血管が広がり、ほてりや紅潮、目の充血などの症状が現れます。また、鼻への血流が増えることで、鼻の粘膜が腫れ鼻詰まりや鼻血に発展することも少なくありません。
ほてりや紅潮、目の充血は自然に収まるのが一般的であり、バイアグラの効果が薄まるとともに解消していくのでそれほど心配はありません。鼻詰まりも同様ですが、気になる方は鼻の通りを良くする点鼻薬などを準備しておくとよいでしょう。
頭痛や動悸も血管拡張に伴う作用であり、基本的には症状が軽く、時間が経つとともにおさまります。頭痛に関しては、市販薬を飲んで対処しても問題ありません。
副作用を強く感じる場合は、医師への相談のうえシルデナフィル配合量を50mgのものから25mgに減らしてみましょう。
なお、いずれの副作用にしても、有効成分のシルデナフィルの配合量を50mgから25mgへ変えるだけで状況が好転することがあります(医薬品の変更は医師への相談のうえ実施しましょう)。
バイアグラを服用できない人
バイアグラを服用できない人を以下にまとめます。
- バイアグラまたは他のED治療薬にアレルギー反応が出た人
- 併用禁忌薬(後述します)を使用している人
- 血圧が最高90 / 最低50mgHg未満の人
- 血圧が最高170 / 最低100mmHgを超える人
- 重度の肝機能障害がある人
- 心臓に病気がありその影響で性行為が難しい人
- 脳梗塞や脳出血の既往が直近6か月以内にある人
- 心筋梗塞の既往が直近3か月以内にある人
- 網膜色素変性症と診断された人
- 18歳未満の人
以下、とくに重要なものについて解説していきます。
バイアグラの副作用(アレルギー含む)が出た人は、バイアグラに過敏に反応しすぎてしまう体質の可能性があります。繰り返し利用することで、より症状が重く出ることもあるので服用は避けましょう。
組み合わせNGの医薬品も多数あるので、それらを利用している人の利用もNGです。
また、低血圧または高血圧の人の利用も危険です。バイアグラの有効成分シルデナフィルには血管を拡張させる機能もあるため、血圧に問題がある人が飲むと身体に大きな負担を与える可能性があります。脳梗塞・脳出血・心筋梗塞も血管が関わる病気のため、使用は禁止されています。
バイアグラは肝臓で代謝されることから、重度の肝機能障害のある患者が服用すると問題が出ることも考えられます。臨床試験においても重度の肝機能障害のある人は除外されているので、該当する人のは服用はNGです。
バイアグラの臨床試験は18歳以上の成年を対象としておこなわれたため、18歳未満に対する安全性は確立されていません。したがって、未成年の利用は禁止されています。ただし、高齢者の利用に関しては禁止されておらず、実際に70代や80代の人が服用しているケースも珍しくありません。
「高齢者でもED薬を服用できるかについての質問への回答は、Yesです。ED薬にはいくつかの種類があって、その中のレビトラと呼ばれるものは、65歳以上は10mgまでとされているなど、服用の制限が設けられていたりしますが、基本的には服用に対する年齢制限はありません。
実際に、70代や80代でもED薬に頼って現役を続けている方はたくさんいます。90歳以上方がED薬を服用して頑張っているかは定かでありませんが、かなりの高齢の方でもED薬を服用しているのは事実です。
引用:関内マリンクリニック」
組み合わせNGの薬一覧
バイアグラとの併用が禁止されている医薬品を以下に掲載します。
- ニトログリセリン
- 亜硝酸アミル
- 硝酸イソソルビド
- ニコランジル
- 二プラジロール
- アミオダロン
- 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤
- リオシグアト(アデムパス)
バイアグラと併用が禁止されているのは、硝酸剤およびNO供与剤系の主に心臓病に使われている医薬品です。もしバイアグラと併用すると血圧を下げる作用が増強され、低血圧になりめまいやふらつきなどを発生させる恐れがあります。
また、アミオダロンは不整脈につかわれる薬であり、バイアグラを併用すると心臓のリズムが乱れる可能性が指摘されています。また双方に血圧を下げる作用があるため、低血圧のリスクもあるため一緒に服用はできません。
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤は、慢性心不全および肺高血圧症に使われる
医薬品です。バイアグラを併用すると、全身の血圧を低下させ、こちらもめまいやふらつきを発生させるリスクがあります。
なお、バイアグラとの併用禁忌薬に指定されていないものの、併用には注意が必要な医薬品も少なくありません。
- 降圧剤
- α遮断剤
- カルペリチド
- チトクロームP450 3A4阻害薬
- チトクロームP450 3A4誘導薬
もし該当する医薬品を服用している場合は、医師に相談したうえで判断を仰ぎましょう。
バイアグラの飲み方に関するよくある質問
バイアグラの飲み方について、疑問がある方も少なくありません。しかし、表立って「バイアグラを飲んでいる」と話すことも一般的ではなく、情報交換もできないような状況です。
ここでは、アルコールとバイアグラの関係やバイアグラフィルムの飲み方など、バイアグラの飲み方に関するよくある質問3つに回答しているのでぜひ参考にしてみてください。
お酒を飲んでいる時に服用しても良い?
適度な飲酒は、身体へのリラックス効果もあるためとくに問題はありません。勃起しないことへの不安からEDになっている方には、飲酒がバイアグラの効果を高めることも考えられます。
しかし、大量の飲酒はNGです。また、アルコールは胃腸にダメージを与えるので、小腸の消化および吸収する能力が低下して、バイアグラの効果が出にくくなる可能性も。飲むにしても、ビールをコップ1杯程度(200mlから300ml)におさえましょう。アルコールを大量に摂取してしまうと、運動機能が制限されるだけではなく性的興奮に関係する神経系に悪影響を及ぼすことがあるからです。飲むにしても、ビールをコップ1杯程度(200mgから300mg)におさえましょう。
なお、アルコールは胃腸へダメージを与えることもあります。胃酸から胃壁を守っている粘膜を破壊し血流障害を引き起こすことも考えられます。小腸の消化および吸収する能力が低下して、バイアグラの有効成分シルデナフィルの働きが得られにくくなる可能性も。したがって、バイアグラを飲むその日だけでなく、常日頃から適度な飲酒を心がけましょう。
バイアグラのフィルムの飲み方は?
バイアグラフィルムはシート状の薬剤となっており、口内でそのシートを溶かして飲み込みます。バイアグラのフィルムは口内で溶けるものの、口の粘膜から吸収されるものではありません。そのまま口内に放置しても効力は発揮されないため、唾液とともに速やかに飲み込みましょう。飲み込んでください。
口内が乾燥しているときにフィルムを口内に入れると、上あごや頬の内側にくっついてしまうことも考えられます。そのままだとなかなか飲み込めないので、水などで口を潤してからフィルムを口内に入れましょう。口内にフィルムがくっついてしまった場合は、少量の水で口の中で溶かすか、水分とともに残ったフィルムを飲み込んでください。
バイアグラのフィルムは水分によって溶ける性質があるため、濡れた手で触ってしまうと、手に溶けてしまい、成分の摂取量が減り効果が減退することも考えられます。手が乾いた状態で、フィルムを取り出しましょうすようにしましょう。
なお、錠剤のバイアグラと同様にフィルムのバイアグラも25mgと50mgの2種類があります。まずは25mgのタイプから服用し、十分な効果が得られなかった場合に50mgに増量するのが通常の流れとなります。
バイアグラを飲んでも効かない場合は?
正しく服用しているのに、思っているような効果が得られない場合はまずは医師に相談しましょう。容量を増やすか(25mg→50mg)、レビトラやシリアスといった他のED治療薬といった選択肢もあります。
バイアグラを飲んでもスムーズに勃起しなかった場合は、原因を探ることも大事です。その原因を探りましょう。前述したように、大量のアルコールを摂取していると胃腸がダメージを受け、有効成分が吸収されにくくなります。性的興奮をつかさどる中枢神経の働きが抑制されてしまいます。したがって、バイアグラを使用する直前のアルコールの大量摂取は控えてください。
食後の服用でも効果が減る可能性があります。とくに、服用前に脂っこいものを大量に摂取すると、腸管内での吸収が妨げられてしまいます。空腹時に摂取するか、軽い食事をした後に摂取してみましょう。
内服の時間が影響して効果が出ないケースも多く報告されています。お伝えしたように、バイアグラは服用から30分から60分程度で効果が出てきます。そして3時間から6時間は効果が持続するもの。この時間を逃して性行為をしようとすると、バイアグラの適切な効果は得られないので十分に注意してください。
正しく服用しているのに、思っているような効果が得られない場合はまずは医師に相談しましょう。容量を増やすか(25mg→50mg)、レビトラやシリアスといった他のED治療薬といった選択肢もあります。
【まとめ】バイアグラの効果的な飲み方
バイアグラの正しい飲み方、効果を最大化する服用タイミングや注意点をお伝えしました。
バイアグラは、性行為の30分から60分前に服用するのが推奨されています。直前の服用だと効果が発揮される前になるため、思っているような効果が得られません。また効果が発揮されている時間は3時間から6時間程度であり、飲むのが性行為の前すぎても効果が得られにくくなるので注意が必要です。
バイアグラの有効成分シルデナフィルをしっかりと吸収するためにもは、飲み物も重要です。常温の水およびぬるま湯で飲みましょう。ジュースやアルコールは有効成分の吸収を阻害する恐れもあるので避けてください。
バイアグラには、血管拡張によるさまざまな副作用があるので、辛い場合は医師に相談して対処しましょう。バイアグラの注意点として副作用と禁忌薬も解説しました。血管拡張によるさまざまな副作用があるので、辛い場合は医師に相談して対処しましょう。禁忌薬を使っている場合は、飲み併せNGとなります。
バイアグラは性生活を充実させてくれる非常に有効なアイテムです。用法用量を守って正しく使い、より安全に楽しみましょう!