シアリスの正しい飲み方とは?効果的な服用方法・タイミングを紹介!

シアリスの正しい飲み方 (1) 治療薬

シアリスの効果的な飲むタイミングや相性の良い飲み物が知りたい!

シアリスにはどんな副作用があるの?

以上のようなお悩みをお持ちではありませんか?

シアリスは、バイアグラなどの他のED治療薬と比較して効果の持続時間が長いため人気があります。

しかし、正しい服用方法を理解しないまま飲み続けている方が多いのも事実。

誤った服用方法だと、効果が得られないばかりか副作用に悩まされることも考えられます。

この記事では、効果的な服用タイミングと相性の良い飲み物とシアリスの正しい飲み方をご紹介します。

シアリスを飲む際の基本知識

シアリスは有効成分タダラフィルを含んだED治療薬です。

性的刺激を受けると血管を拡張させ勃起を促すのがタダラフィルの主な効果です。

作用時間が長く、20mgの投与で最大36時間の有効性が認められています。

有効成分タダラフィル
効果勃起の促進
有効成分の用量10mg、20mg
服用方法空腹時の服用が推奨
服用間隔1日に1回
効果開始時間服用後1時間から3時間
効果持続時間24時間から36時間
主な副作用頭痛、ほてり、鼻詰まり、視覚異常、消化不良(胸焼け、吐き気)、背部痛、倦怠感

ED治療薬のバイアグラと同じく空腹時の服用が推奨されていますが、食事のタイミングの影響を受けにくいとされているのもシアリスの特徴の1つです。

また、他のED治療薬と比較して副作用のリスクは低いとされています。

シアリスの効果的な飲み方・ポイント

シアリスは、空腹時に水やぬるま湯などで飲むことが推奨されています。

シアリスは食事の影響を受けにくいとされていますが、満腹時であったり脂っこいものを多く摂取した直後に服用すると、有効成分のタダラフィルが吸収されにくくなる恐れもあります。

思っているような効果が得られないからと言って、用量を増やすと副作用のリスクを高めることにもつながります。

シアリスの効果的な飲み方・ポイントを知り、正しく服用していきましょう。

シアリスを飲むタイミング

シアリスは、性行為の1時間から3時間前に服用するのが望ましいです。

性行為の直前に服用しても効果が出るまでには一定の時間がかかるため、薬による効果は得られにくいです。

なお、個人差はありますがシアリスの最も効果が高いとされているのは、服用後3時間から4時間程度です。

したがって、初回利用時には、服用後少なくても3時間程度は置いてから性行為に臨みましょう。

食事のタイミングもシアリスの効果に一定の影響をもたらすと考えられるので、食後1時間から2時間以上経ってから服用がおすすめです。

シアリスを飲む場合の相性の良い飲み物・NGな飲み物

シアリスと相性の良い飲み物は水およびぬるま湯です。

一方でNGとされている飲み物は、グレープ系の飲み物(グレープフルーツジュースやグレープフルーツサワーなど)です。

また、飲む量にもよりますが、アルコールでの服用にも注意してください。

シアリスは肝臓で分解されますが、その際に必要になるのが「CYP3A4」と呼ばれる酵素です。

グレープフルーツジュースに含まれている成分「フラノクマリン」は、CYP3A4の働きを低下させる作用があるので、シアリスが分解されにくくなり、結果として副作用が強く出てしまう恐れがあります。

アルコールは適量(200mlから300ml程度)であれば問題ありませんが、量が多すぎると酔いが回って勃起しづらくなる可能性があるので注意しましょう。

シアリスを飲む回数

1日1回の服用(24時間間隔を空ける)とされています。

1日に2回以上飲むと副作用が強く出る恐れもあるので、誤って1日に複数回飲むことのないように気をつけましょう。

1日1回の服用が認められているので、毎日飲んでもよいのか不安に思う方もいるかも知れません。

他の疾患の治療薬になりますが、有効成分タダラフィル40mgの毎日の服用が認められています(シアリスのタダラフィル含有量は10mgまたは20mg)。

また、医薬品は定期的に長期間服用すると効果が薄まる耐性が起きるものもありますが、シアリスには認められていません。

なので、24時間の間隔を守っていれば、毎日の服用も問題はありません。

シアリスの有効成分用量

シアリスには、10mgと20mgの2種類あります。

2つの違いはタダラフィルの用量であり、用量が多ければ良い結果が得られるというわけではありません。

用量が多ければ、副作用が発生する確率も高くなります。

なお、軽度または中等度の肝障害のある方は10mgを超えた処方ができないとされています。

一般的には10mgから服用を開始し、問題ないようであれば継続して10mgが処方されます。

10mgで思っているような効果が得られず、副作用がないまたは軽い(忍容性が良好)と認められる場合に20mgに増量されるケースが多いです。

シアリスを飲む際の注意点

ED治療薬として人気の高いシアリスですが、頭痛やほてり、胸焼けや吐き気などの副作用があります。

心筋梗塞や脳梗塞などの既往歴が一定期間内にあるかたは服用できません。

さらに、硝酸薬(ニトログリセリンなど)やアルファ遮断薬などの組み合わせNGの薬もあります。

こちらでは、シアリスを飲む際の注意点を詳しく解説していきます。

よくある副作用と対処法

シアリスのよくある副作用には以下のものがあります。

  • 頭痛
  • ほてり
  • 視覚異常
  • 胸焼け・吐き気

頭痛、ほてり、視覚異常、胸焼け・吐き気についてはシアリスの有効成分のタダラフィルによる血管拡張作用が大きく関わっています。

頭痛が発生した場合には、頭痛薬との併用で対処することも可能です。

胸焼けおよび吐き気に関しては、血管拡張作用が胃や腸の消化器官の粘膜に作用することで発生すると考えられています。

胸焼けおよび吐き気などの消化不良に関する副作用については、市販の胃腸薬での対処が可能です。

また、タダラフィル20mg含有のシアリスを利用している場合は10mgに減らすことで、血管拡張作用が弱まり副作用の症状が軽くなることもあります。

シアリスを服用できない人

以下に該当する方はシアリスを併用できません。

  • 硝酸剤やNO供与剤、sGC刺激剤を使用している人
  • シアリスに対して過敏症の既往歴がある人
  • 不安定狭心症のある人(性交中に不安定狭心症になったことがある人)
  • 重度の肝機能障害がある人
  • 網膜色素変性症である人
  • コントロール不良の不整脈、低血圧患者、高血圧患者である人
  • 心筋梗塞の既往歴が最近3か月以内にある人
  • 脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6か月以内にある人
  • 併用禁忌薬投与中の人(後述します)

硝酸剤やNO供与剤、sGC刺激剤とシアリスを併用すると、血管を拡張する作用を強める恐れがあります。

血圧を著しく降下させる可能性があるため、それらの薬剤を使用している方の服用は禁止されています。

過去にシアリスを使用し、重度の副作用が出た方もアレルギーが考えられるため使用できません。

血圧や心臓、血管等に不具合がある方についても使用が禁止されていることがあるので、自己判断はせず、まずは医師に相談しましょう。

組み合わせNGの薬に注意する

シアリスの代表的な組み合わせNGの薬は以下のとおりです。

  • ニトログリセリン
  • イソソルビド二硝酸
  • アミルニトライト
  • ニコランジル
  • 亜硝酸アルミ
  • リオシグアト
  • ドキサゾシン
  • タムスロシン

基本的には、硝酸薬のような狭心症の治療に使われている薬や高血圧の治療に使われている薬を併用するのはNGとされています。

また、高血圧や前立腺肥大症の治療に使われているドキサゾシン、タムスロシンといったアルファ遮断薬も併用禁止です。

なお、併用禁止とはされていないものの一部の抗真菌薬やHIV治療薬は、有効成分タダラフィルの分解を遅らせる作用があります。

したがって、それらの医薬品を使っている方は、医師に相談してみてください。

シアリスの飲み方に関するよくある質問

シアリスの飲み方について、疑問がある方も少なくありません。

ここでは、シアリスの飲み方に関するよくある質問3つに回答しているのでぜひ参考にしてみてください。

シアリスは毎日飲んでも良い?

シアリスは毎日飲んでも問題ありません。

有効成分のタダラフィルは、毎日飲んだとしても耐性が出ることはないとされているからです。

さらに、タダラフィルには精神依存や身体依存が起こらないとされています。

精神依存とは飲みたくて仕方がなくなる状態であり、身体依存は飲まないでいると身体や神経に異常が発生する状態のことを指します。

ただ、毎日タダラフィル含有量が20mgのシアリスを飲み続けるとそれだけ副作用のリスクは高まるので注意しましょう。

医師の診断を受けて毎日服用するか判断するのはもちろんですが、毎日飲む場合は10mgの低用量のものを使用するなどの対策は必要になります。

シアリスは女性が飲んでも効果ある?

シアリスの女性に対する効果は認められていません。

そもそも女性に対する明確なエビデンスがないため、どのような作用が出るのかもわからないのです。

シアリスは男性の勃起不全を改善するために作られた薬なので、男性と同様の効果は得られません。

ただ、有効成分のタダラフィルは血管を拡張させるため、女性に対しても同様の作用があると考えられます。

つまり、効果はなく頭痛やほてり、鼻詰まり、消化不良(胸焼け・吐き気)などの副作用が生じる可能性もあります。

以上のことから女性の服用は危険度が高いので使用はNGです。

シアリスを飲んでも効かない場合は?

シアリスを服用しても勃起不全が解消しなかった場合は、正しい飲み方をしているか下記の項目を再確認してみてください。

  • 水やぬるま湯で飲んでいるかどうか
  • 性行為の1時間前から3時間前に飲んでいるかどうか
  • アルコールを過度に飲みすぎていないか

正しい飲み方をしているのであれば、タダラフィルの含有量が10mgのものから20mgというように用量を増やしてみましょう。

20mgのものでも効果がない場合は、他のED治療薬のバイアグラやレビトラを試してみるのも1つの方法です。

ただ、どの医薬品を使うにしても医師への相談が不可欠です。

【まとめ】シアリスの効果的な飲み方

シアリスの正しい飲み方、効果的な服用方法について解説しました。

シアリスは、性行為の1時間から3時間前に水やぬるま湯で摂取するのが正しい飲み方です。

食事には影響を受けにくいとされていますが、有効成分タダラフィルを効率的に吸収させるためにも空腹時の服用が望ましいでしょう。

シアリスは夜の生活をサポートしてくれる医薬品です。

長く安全に付き合っていくためにも、正しく、そして効果的に活用していきましょう!